滋賀県にある「ミホミュージアム」という美術館に行ってきました。
施設全体が非常に美しく、洗練された建築に心を奪われました。
今回は
自然と共存する美術館
ミホミュージアムのここがスゴイ!
最大熱量で12の魅力を徹底力説!!
と題しまして、ミホミュージアムの魅力を熱く熱く解説したいと思います。
行く前にチェックしておくと役立つ情報、見どころを中心に
- 営業時間やアクセスなどの基本情報
- 美術館の予約方法
- 無料で見れるエリア
- 穴場のフォトスポット
- 美術館の楽しみ方
- 混まない時間帯
など情報満載、写真満載で紹介致します。
これを見たらあなたも「ミホミュージアム」に行ってみたくなること間違いなし!!

結論
素晴らしすぎる建築美!
これは見ないと損しますわ!!
ホントに素晴らしい施設、建物でした。
- 写真映えするスポット
- 工夫を凝らした妥協なき建築
- 隅々まで管理の行き届いた施設
ここは見に行かないと損します。
というか、一度は見に行ってください!
ミホミュージアム 12の魅力
私なりの目線で美術館を楽しんできました!
ぜひ、楽しみ方の一つとして参考にして頂ければと思います。
世界的な建築家の建物が見れる
みなさま、こちらをご覧ください

フランス、パリにあるルーブル美術館です
建物手前にある、ガラスのピラミッドは写真や教科書などで見たことがある方も多いかと思います。
ところで、このルーブル美術館のピラミッドを設計した人をご存知でしょうか?

中国系アメリカ人 建築家
I.M.ペイです
(イオ・ミン・ペイ)
なんと「ミホミュージアム」を設計したのは この方なんです!
世界的な建築家が設計、プロデュースした施設を見に行くという休日はいかがでしょうか?
ちなみに、日本国内で I.M.ペイ氏の建築が見れるのは、ここだけです。
アプローチが素晴らしい

行く前からワクワクが止まらない!
ここが美術館に向かうゲートです。
鳥のさえずり、そよ風、木々の音。
こういったもの感じながら新緑の中を進んでいきます。

春は枝垂桜が左右に現れて、こんな景色を見ることができます。
秋は紅葉で赤く染まった、景色が現れます。
季節によって景観が変わるので何度も来たくなりますね。
今度は桜が咲く、春に行ってみたい
トンネルがスゴイ!

先程の道を進むと、トンネルが現れます

進んで行くと美術館が見えてきました

後ろを振り返ると
なんとも美しい景色が広がっています
もう、ここだけで素晴らしい場所に来たと思い、私は勝利を確信しました。
これから先の美術館への期待がさらに高まります。
見た目にも非日常を感じさせてくれる、このトンネル。
実は、さまざまな仕掛けがされているんです。
まず、トンネル内に入って音が響かないので不思議に思いました。
普通のトンネルだったら「わー」って声を出したら、 わーわーわーわーと響くし、人が歩くとドタバタやコツコツという足音も響くはずです。
しかし、ここは音が響かないんです
あとで、パンフレットを読んで知ったのですが、壁や天井の銀板に無数の小さな穴が開いており、これがトンネル内の反響音を和らげて静かな空間を生み出しているんです。
さらに、この銀板は取り付け方にもこだわっています。
一条(ひとすじ)の光がトンネル内に差し込むように、一枚一枚の角度を調整して取り付けられています。
少しでも角度が不揃いだと差し込んでくる光が波打ってしまう為、非常に細かい技が必要になります。
このトンネルの調整は、美術館がオープンするギリギリまで行われていたそうです。
トンネルは長さ120m、850枚の銀板が取り付けられています。
これらの微調整を幾度となく繰り返して、この空間ができているという事実を知ると、設計の凄さだけではなく、工事された方々の技術、努力の上に成り立っていることがわかります。

あらためて、写真を見ると どうでしょう?
トンネル内は歪みない美しいアーチが描かれており、光が一条に走っているのが見えます。
また、扇方のライトも等間隔に配置され美しい空間になっています。
もうひとつの魅力は、カーブして先が見えない構造になっている部分です。
ここが憎い演出なんですよ!
暗闇から一条の光を目指して歩く
俗世間から離れ徐々に見えてくる景色
トンネルを抜けた先は…

別世界
とてもドラマチックな美術館との対面を演出してくれます。
施設全体がとんでもなく整備されてる

素人目に見ても美しい松だとわかります

この写真は橋の上から撮ったものです。
写真をよく見てください
松の枝葉が丸く整えられているのがわかりますか?
入り口から、手入れされてるなぁとは思っていましたが、こんな細かいところまで手入れされてるなんて思いませんでした。
ここだけではなく、ミホミュージアムの施設にある全ての植物達にメッチャクチャ手が入ってるんですよ。
おそらく、専属の庭師さんがいらっしゃって毎日手入れされていると思うんです。
実際に関係者用の扉から山に入っていく庭師さんを見ました。
もうね、ここは山じゃないですよ。
美術館の庭園
いや、美術品の一部であると言っても過言ではないと思います。
光りと影の対比が美しい エントランス

美術館に着きました

ため息が出てしまうほど美しい空間
受付を抜けて最初に目に入ってくる風景です。
写真でも「おぉ!」と思うかもしれませんが、日の光、影、空気感、ここは実際に自分の目で見て、肌で感じて頂きたい。
奥のガラスが屏風絵のように外の風景を見せてくれるところも素敵です。

天井の木製ルーバーが日の光を和らげてくれます。
また、時間や季節によって日の入り方が変わるので様々な表情を見せてくれます。
フレームの影が床に映るのも美しいので、そちらも注目してみて下さい。
隠すデザイン

消火栓です
この部分の壁は三角に、くぼんでいました。
写真の反対側から歩いてくると、左側の赤いランプしか見えないようになっています。
私は、こんなカッコいい消火栓を見た事がありません。
すごい見せ方、隠し方です

隠しつつも、見える消火器
消火器も違和感ないよう一部が塗装されており、目立ち過ぎないように上手に存在しています。

エレベーターもシンプル!

天井フレームに埋め込まれたライト
この美術館 出っ張った照明がないんです。
上を見た時に違和感を感じさせない作りになっています。
埋め込まれていない照明は小さく平らで、鉄骨と平行に取り付けられていました。
また、フレームを止めているボルトにも出っ張りがなく美しい仕上がりになっています。
塗装も安っぽくないんです!
最低限の機能、表示は確保しつつも美術館の景観を崩さない工夫が随所にされています。
細部まで、こだわりぬいて作られている美術館だというのがビンビン伝わりますね。
ミュージアムショップがいい!

ミホミュージアム オリジナルグッズだけでなく、ハンドメイド作品であったり、オシャレな生活雑貨、滋賀県の特産製品、書籍など幅広く色々なものが販売されています。

各種決済にも対応してくれているので、買い物がしやすいです!
コード決済の場合、山の上で電波が悪くなり決済ができないこともあるそうです。
その場合、館内のWi-Fiを利用できるので安心です。

私は「建築家 I.M.Peiの仕事」というミュージアムの設立秘話が書いてある本。
奥さんのお土産にハンドメイドのピアスを買いました。
素適な物が販売されていますので、大切な人へのお土産にいかがでしょうか?

ちなみに、このミュージアムショップ
特別展の内容に合わせてショップ内の商品を定期的に入れ替えているそうです。
私が行った時は「懐石の器」という特別展だったので、作家さんの器がたくさん売っていました。
定期的に商品が変わるので、次回の楽しみになるのがいいですね!
ジオメトリーが美しい

「幾何学の魔術師」と称される I.M.ペイ氏
館内の様々な所に幾何学模様があります。
どこを見ても綺麗にピシっと整っているので美しいなぁと感心してしまいます。
図形や空間の性質を研究する数学の一部門のこと。
英語で「ジオメトリー」と言います。
簡単に表現するなら「自然の力では作れない左右対称でバランスの取れた人工的なもの」と考えていただくと、わかりやすいかと思います。

天井のフレームが重なり合う部分です
この球体にフレームが集まってきています。
フレームの角度、球体、木製ルーバーの間隔…
揃っていることが、こんなに美しいとは知りませんでした。
館内に生木が生えてる

美術館に来るまでに沢山の木々を見てきましたが、この館内で見る木は、また違う味わいがあります。
館内の優しく差し込む光や温かみのある色合いにグリーンが入るといいですね。
建築は素晴らしく整っていて感動するのですが、どこか違和感というか不自然の中に自分がいる感覚があります。
そのせいでしょうか。
揃っていないもの、自然なものを見るとホッとするような気がします。

ここに座って外をボーっと見るのもオススメです。
この木は「ファイカス」という木で、沖縄のジャングルから運ばれてきたそうです。
コレクションがスゴイ!

日本だけではなく、アジア、エジプト、ギリシャ、ローマ、世界の古美術品を見ることができます
写真に写っているのは、紀元前3-4世紀(現在から約1800年前)のディオニュソス・モザイクです。
ミホミュージアムのコレクションは、西暦で言うと100年~1900年代までと様々な時代の美術品があります。
同じ時代に各地域がどういったものを作っていたかを見比べると、面白いです。
また、各展示室も I.M.ペイ氏のこだわりが詰まっています。
展示室の入り口付近に解説が表示してあるので、探してみて下さい。
80% 地中に埋まっている

この美術館 ほぼ地中に埋まってるんです

この映像を見て知りました
この美術館は、山を切り開いて作り、建物は地中に埋め込み、その後生えていた木々達を元に戻しています。
この映像は、I.M.ペイ氏と小山美秀子氏の対談から工事の様子や苦労話などがわかる、非常に興味深い内容になってます。
場所は特別展示の出口付近にあります。
しかし、この美術館の総工費って いくらなんだろう。
三桁 億円くらいしてるんじゃないでしょうか…
帰る時も美しい

表側とはまた違った美しさがあります

もうね 凄すぎですよ。
こんな美しい橋のワイヤー見たことないわ!
この橋は、2001年土木学会デザイン賞を受賞しています。
穴場フォトスポット

電気自動車乗り場です
美術館を出て右側にあります。
館内からは、先程のファイカスの木のすぐ近くです。

館内と違った雰囲気です
ここはトンネルと反対に音が反響します。
5秒以上、音が響くそうです。

神々しい写真が撮れます!
ひんやりとした、光が降り注ぐこの場所は写真映えするので、ぜひ行ってみて下さい。
この地面のタイルは、職人さんが一つ一つ丁寧に埋め込んで作られているものです。
緻密な仕事に脱帽せざる得えない…。
基本情報
場所
〒529-1814
滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
営業時間
- 午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)
【休館日】
開館期間中の月曜日(祝日の場合は各翌平日)
展示替え等のため休館期間あり
詳しくはこちら
入館料
- 大人 1,300円
- 高校、大学生 1,000円
- 小、中学生 無料
音声ガイド 600円
当日に限り再入館Ok
電車でのアクセス

JR石山駅から帝産バスで約 50分
詳しくはこちら
駐車場
駐車無料!
- 大型バス20台
- 普通車300台
無料エリア情報

美術館以外 すべて無料
ありがたいことに、トンネルや景観だけを見に行くなら無料なんです。
しかし、せっかく来たなら美術館の中まで見て頂きたい!
そして、施設管理、景観維持の足しになればと思い「課金するぜ!」という方がたくさんいるといいなと思います。
レストラン、カフェもある

どちらも、自然農法で育てた作物を使用したオーガニックな食べ物、飲み物がいただけます。
また、レセプション棟では、お昼頃にパンの販売をやってました。
ミホミュージアム予約方法
コロナ対策、混雑緩和の為「オンライン事前予約」が導入されています。
美術館に入場する際は、事前予約が必要です。
予約方法
こちらのサイトから 公式HPチケット
① 日時を入力
② 必要チケット枚数を入力
③ お客様情報(氏名、Eメール、住所等)入力
④ 決済する
決済後、登録したメールアドレスに電子チケットが人数分、送られてきます。
当日、美術館受付で電子チケットを読み込んでもらい入館となります。
チケットが不要な人
- 友の会会員
- 招待券を持ってる人
- 障碍者手帳をお持ちの方
- 小、中学生
決済方法
クレジットカード or d払いのみ
クレジットは「VISA 」「 MASTER CARD 」「 JCB 」が対応しています。
キャンセルは予約時間の1時間前まで可能です。
キャンセル料はかからず、返金もしてくれます。
混まない時間
朝一番の10時
いっぱい写真撮りたい!
映える写真撮りたい!
って人はこの時間がおすすめです。
10時に開館するので、9時30分頃に美術館の駐車場に着けるといいです。
そうすると、駐車場は入り口から一番近くの場所に停めれます。
桜の季節は毎年混雑するので、9時頃に着くといいよという情報もありましたので参考までに。
宗教と美術館の関係
「ミホミュージアム」と検索すると、「宗教」というキーワードが出てきます。
気になったので少し調べてみました。
MIHO MUSEUM(ミホ ミュージアム)は、宗教法人神慈秀明会(しんじしゅうめいかい)の会主・小山美秀子のコレクションを展示するため、1997年(平成9年)11月に開館した。運営は公益財団法人秀明文化財団が行う。
確かに宗教法人の施設ですが、怪しい雰囲気もないし、勧誘されたり、何か声をかけられるということもありません。
むしろ、とても丁寧な接客で気持ちよく施設を利用させて頂きました。
これといって何もないので安心してください!
信教の自由はありますし、私は特に偏見はないので気になりません。
もし、気になるようなら「行かない」という選択肢もありますから、個々の判断でいいと私は思います。
まとめ

妥協なき建築は 後世に残る名作
- 世界的に有名な建築家が総合プロデュース
- トンネルがすごい
- 景観が美しい
- 美術館エントランスがヤバい
- 美術館の80%が地中に埋まっている
- ミュージアムショップが熱い
- 植物の手入れが尋常じゃない
- コレクションもスゴイ
- 何から何まで美しい
今まで見てきた美術館でも群を抜くレベルの建物でした。
素晴らしい建物を建てることはできても、それを維持、管理し守ることは非常に困難です。
1997年にオープンし、これだけ美しく保てている。
そして、それを現在 見ることができるのは、スゴイことです。
上質な物を見ると元気になりますので、みなさんも訪れてみてください
私もまた、来館したいと思います!


