先日、「ミホミュージアム」に行った帰りに、フラッと吸い込まれた博物館がヤバかった。
今回は
ある意味本物!
滋賀サファリ博物館で狩猟の旅に出かけよう!
と題しまして、滋賀県にある「滋賀サファリ博物館」を紹介したいと思います。
この記事でわかること
- 料金や営業時間などの基本情報
- 滋賀サファリ博物館の秘密
- お得なクーポン情報
- 珍スポット要素
- 楽しみ方
ぜひ最後までご覧ください!

結論
生きてない生き物大集合!
狩猟を極めた男のロマンが詰まった博物館
珍スポット要素はあるものの、躍動感あふれる剥製が見れる博物館です!
ただし、楽しみ方を自分で見つけないと、つまらない博物館になってしまうので少し玄人向けです。
小さい子供は連れて行くと怖がりそう。
全て自分で狩っている

えぇぇ…

最初は誰かのコレクションや寄付されたものを集めて展示してるのかな?と思いました。
まさか、全てをご自身でハンティングしてるなんて…。
一気に興味が湧きました!

こちらのシロクマ

やってます
動物たちを間近で見れる

大迫力を間近で体感できる
生きてはいませんが、こんなに間近で動物園の人気者たちを見る機会ってあんまりないと思います。
躍動感のある状態で剥製になっているので、なかなか見ごたえがありますね!
命のやり取りに笑顔はいらない
館内には捕獲したときの、記念写真が何枚か飾られていますが、そこに笑顔はありません。
なんで、この写真は笑顔じゃないんだろう?
獲物を捕ったら嬉しくて笑みが出るのでは?
などと疑問に思い、同行した友人と考えました。
写真に笑顔がない理由
- 死闘の末の写真だから笑みが出ないのではないか
- 笑顔で写真を撮ったら不謹慎だと考えていたのではないか
- 命を狩り取ったことに対する敬意みたいなものが、そこにあるのではないか
という結論になりました。
確かに満面の笑みでピースしてる写真だったら、何か嫌だなぁって思います。
狩猟に対しての真剣な姿勢がうかがえますね。
近藤幸彦さんがスゴイ!

写真に写っている方は、近藤幸彦さんです。
初代館長であり、ここに展示している全ての動物をハンティングした方です。
この章では、様々な角度から近藤さんのスゴさを見ていきたいと思います。
残念ながら、近藤幸彦さんは 2013年 91歳でお亡くなりになっています。
現在は近藤さんの息子、幸久さんが2代目館長を務めています。
近藤幸彦さんって何者?

大富豪!
壁に飾られていた朝日新聞によりますと 近藤さんは戦前、農林省に勤め、戦後は信楽でガソリンスタンドなどを経営して財を成したそうです。
なーんだ、金持ちの道楽かよ…。と思ったあなた!
ちょっと待ってください!!
これを金持ちの道楽で済ませてはいけない!!
情熱がスゴイ

お金だけでは、こんなことできません!
お金があるからこんなことできるんでしょ? なんて思う方もいるかもしれません。
しかし、よく考えて下さい
命を危険にさらすリスク、狩猟の腕、各国での狩猟許可の取得、剥製業者のツテ、現地コーディネーターとの連携、剥製の輸入手続きなど、様々なハードルを越えて初めて実現できる事なんです。
お金があることでスタートラインには立てますが、狩猟にかける熱い気持ちがなければ到底やりきることなんてできません。
渡航費用から見る財力
近藤さんは、1971年から1996年にかけて世界で狩猟を行っていました。
1970年頃の海外旅行事情、渡航費用を調べ、当時の物価と比較してみます。
- 南極ツアー 98万円
- アフリカツアー 108万円
円相場は1ドル 約300円
1970年の大卒の初任給は3万1510円、ラーメン一杯が110円、週刊誌1冊が70円の時代です。
ツアーに参加するには、初任給の約34倍の金額が必要になります。
さらに、近藤さんの場合はツアーではなく個人で行っているでしょうし、狩猟関係の費用も絡むので、1回の狩猟に莫大な金額がかかっていると考えられます。
当時の物価や時代背景から、近藤さんの財力の凄さがわかりますね。
参考資料 昭和の物価 、日本人の海外観光旅行の変容(論文)、円相場
ハンティングの腕前

獲物をただ狩ればいいわけではない
何発も銃弾を撃ち込むと、剥製に弾痕が残ってしまい美しさが損なわれてしまいます。
その為、なるべく目立たない部分や急所を狙って仕留めなくてはなりません。
写真ではわかりにくいですが、剥製たちをよーく見ると首に穴が開いています。
おそらく、一撃で仕留めているのでしょう。
銃の腕前があるからこそできる、神業ですね。
ぜひ、剥製たちの弾痕を探して見て下さい。
珍スポット要素
確かにすごい博物館ではありますが、珍スポットハンターの私には見逃しきれない珍要素がありましたので紹介したいと思います。
初見殺しの入り口

案内はあるものの、中が見えません

\ ピンポーン /
3分待ちましたが左奥から誰もでてきません…
しびれを切らした友人が中に入り、右側に入り口を発見!
そっちかい!
そして、人おったんかい!!
完全に、あの白い仕切りの奥から人が出てくるパターンやん。
人がいるなら案内してくれないんかい。
などと思ってた自分の常識をバチーンって叩かれたので、思わず笑ってしまいました。
こんな甘い考えだったらジャングルで死んでますね!
私たちが到着したときに、駐車場にカップルが1組いました。
私たちが入った後に来たので、この入り口に1回やられたのではないかと思います。
入り口を開けたら、右に進んでください!
展示の仕方が面白い

象の足をテーブルにして造花を飾るセンスは、なかなかキテます。

人によっては悪趣味と捉えられるかもしれませんが、私はバイオハザードの洋館に出てきそうな雰囲気だなぁと思って見てました。
受け身では楽しめない

自分で楽しむ工夫が必要
受け身な現代人へのアンチテーゼだ!
この博物館には読み物系の資料は、ほとんどありません。
受け身でボーっと展示を見ていては、つまらないし、もったいないです。
この博物館を楽しむコツは、少ない情報から感じる、考える、想像することがカギになります。
今の時代、自らが動かずとも娯楽や情報が画面の向こうからやってきます。
だからこそ、受け身ではなく自分から情報を取りに行くという行為が必要なんです。
ぜひ、自分の目線での楽しみ方を見つけてみてください。
ちなみにですが、さきほどのカップルは入館から10分ほどで退場していきました。
基本情報

アクセス
〒529-1802
滋賀県甲賀市信楽町黄瀬2854−2
新名神信楽I.Cを降りて直ぐ右にあります。
営業時間
営業日は、土曜日、日曜日、祝日
- 9:30 ~ 16:30
※平日は営業していないので注意!
料金
- 大人 500円
- 中、高生 300円
- 小学生 200円
- 乳幼児 無料
公式HPにお得なクーポンがあるので、印刷して持って行きましょう!
まとめ

日本一の珍獣館という肩書きに偽りなし!
- 剥製を飾っている博物館
- 展示されているのは、自分で狩った動物
- 土、日、祝しか営業していない
- 初見殺しの入り口に気をつけよ
- 珍スポット要素はあるものの面白い博物館
- 受身だと楽しめないので五感を総動員してください
面積としては小さいですが、中身の濃い博物館です!
口コミやレビューを見ても悪い感想は少なかったので、みなさん何かしら楽しみを見つけているという印象を受けます。
中には10分~15分で帰るという人もチラホラいました。
入場料以上に楽しめるかは、あなた次第です
